家を建てる
家を新築している。友人の建築家(@okk_onishi )との共同プロジェクトだ。 僕はどうやらものが生まれてくること、それ自体がとても好きらしく、出来上がっていくのがめちゃくちゃ楽しい。思い通りでも、思い通りじゃなくても楽しい。土地から家が立ち上がるなんてとてもワクワクする。年下の大工さんかっこいいし、左官屋さんも最高にカッコいい。電気屋さんも新しい事にチャレンジしてくれている。
が、楽しいだけでは済まされない。負債がある。新築には問題が山積みだ。
負債は住宅ローンだけにしてほしいものだが、悩みの種は見えない負債だ。 僕らがこれから生きる時代はそんな簡単な時代ではないらしいのだ。見えないのに、目を背けられない。
そもそも、新築すること自体を僕はまだ正当化できていない。沢山のゴミ、CO2、環境負荷を僕たちの個人的な快適の為に、負債として、未来の他者に負わせたということは避けようのない事実だ。
ローンはまだ返せそうだが、こちらの負債には終わりが見えない。僕はこれからの生活の中で、未来から借りてしまったこの負債を少しづつ返済していくつもりだ。
まずは、「環境に優しい」を超えて「環境をつくる」生活を目指すことで負債を返済していく。 「優しい」と言うのは環境負荷ををできるだけ少なくする生活だ。これでは負債が更に増えてしまう。「環境をつくる」生活は、環境にとってポジティブな循環を生み出す生活だ。
その為の様々な工夫やアイデアをここ2年間くらい、ずっとリサーチして、考え続けた。
例えばトイレや雑排水を下水や浄化槽に流さずに身近に循環させる。つまり発酵させて畑に還したり、微生物や植物の養分にしてやる。海の汚染や処理施設のエネルギーマイナスをゼロにして、身近な環境にプラスを生み出す。まぁトイレや水の循環は基本のキだけれど、今やそんな事は当然のことだろうとまで思い初めている笑。
いつか、トイレを海に流すなんて野蛮ね、という世代が現れてしまうかもしれない。 (冗談っぽく聞こえるかもだけど、これはマジメに笑えない話なのだ。水の環境が狂うと生物の多様性が失われ、サンマやウナギはもちろん、寿司のネタなんて殆どなくなってしまうかもしれない。そういう世界に生まれてしまった世代は、きっとそう思うはずだ。)
現代の処理を他人に押し付ける清潔な(?)トイレに慣れてしまった人にとってはとてもハードルが高いだろう。僕ら家族は幸い(??)8年間のボットントイレ生活で慣れているから、導入のハードルは低かった。
ほかにも「様々な工夫」は沢山ある。それぞれこれから少しづつ紹介していこうと思う。